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【今日の一冊】「原因」と「結果」の法則


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本書の紹介

  何かにつまずいた時や心が弱った時、頼りたくなるのが啓発書です。本書は1902年に英国の作家によって記されたもので、世界に数多くある啓発書のルーツとも言われています。現実がままならないのは、すべて悪しき思いによるもので、環境のせいではないと説く。結果としての成功も失敗も、その原因は必ず人間の心の奥底にある支配的な思いにあると言っています。「人間は身勝手な欲望を放棄しているとき、搾取する側、される側のどちらにも属さない」という記述からは、当時の英国社会に蔓延していた閉塞感を宗教以外の論理で解消したいという狙いがうかがえます。「自己制御は熟練技能」という啓発書の基本が、1世紀前に存在していたことは興味深いことです。

1世紀前の良書から学ぶ

 約1世紀も前のイギリスで書かれた本が現代日本で再び多くの人たちに読まれているのは何か偶然ではない気がします。イギリスに限らず19世紀と20世紀初期は歴史的に見ても世界中で優れた文化人を多く輩出した時代でもありました。この時代は電気、自動車、航空機などが出現したと同時に人々が精神文化を軽視するようになった転換期でもあります。こうした時代背景が多くの文化人を輩出したことに大きく影響しているように思う。そういう意味でもこの本を手にとってみることは大いに価値のあることだ思います。この本は単なるノウハウ本ではありませんので、すぐにでも手っ取り早く成功を手にしたいとお思いの方には向きません。そもそも精神世界を探求するのに手っ取り早い方法なんてないようにも思いますが。それでもこの本は人生において遅かれ早かれ一度は読んでおきたいもののひとつです。

成功哲学の原点

 「原因と結果の法則」に従い、「人は自分が考えたとおりの人間になる」ことを説いています。前書きにあるように、瞑想と体験の中から生まれてきた言葉にふさわしく、根拠に基づいて論理を組み上げたり具体例を挙げたりして読者を説得しようという意図は一切感じられず、一篇の詩のようにさらりと書かれています。内容は、人生のさまざまな面が、「思い」と「原因と結果」のシンプルな法則に凝縮されたものになっている、というもので、多くの自己啓発書で引用されているというのも納得です。抽象的な表現が多く読みやすくはないですが、心を落ち着けて、素直な気持ちでゆっくりと何度も読み返したい本です。

心の栄養補給

 なんだか気分が優れない時。悩みが絶えない時。なんだか心が重たい時。すごくすごくつらいとき。本書を紐解けば、きっと心がほぐれてきます。生きるってすばらしい。人のために生きるってすばらしい。そんな本です。本書の中心メッセージは「思いの大切さ」で、大切なことをいつも大切に思っていることこそが重要だということです。しかし、それが実は難しいのじゃないかなと思います。大切なことを、いつも大切にできる才能を天才と呼ぶのかもしれませんね。

 

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